有機経営とは

お客様へ

有機経営は組織を有機的かつ機能させることを最大の目的としています。組織が有機的であるならば、生産性の向上や創造性の発揮、新たな価値の発見など人口減少を迎えた時代にも十分に対応できるはずです。

人口ボーナスの時代は終焉を迎え人口減少が加速する時代において、それらを消極的表面的に評価するのではなく不利な状況の中にありながらも機会や対応可能な領域と活用可能な資源を粘り強く探っていくステージにきているのではないでしょうか。今後はこれまで経験したことない現象が表出していくことが予想されます。若年者層が薄くなり高年齢者層の厚みが増す時代においてはあらゆる面でこれまでとは異なるアプローチが求められます。常識とされていたことが変わり、定石とされていることさえ陳腐化するのかもしれません。

そのような中で組織を活性化し続けていくためには一人ひとりが活力をもってものごとに取組むことが必要です。

そのためには仕事そのものや働くということを再評価し、新しい価値を見いだす必要があります。例えば、組織コンサルティングでは会社の方向性(ポジション)、事業領域や経営トップの考え方など基礎となる土壌に新しい生命力をもたらせることを目的としています。

有機的であるということは、生命力に溢れかつすべてにおいて機能的であると私たちは考えています。

企業風土や文化(土壌)を生命力に溢れ活性化し継続していくためのエンジンとして組織の持つシステムを機能させ実行することが重要です。それは、人事考課であったり意思決定の仕方であったり福利厚生であったり処遇・報酬制度であったり戦略との連動性であったりなど人に関わることすべてです。

一方システムの実行段階においては、ものごとをスムーズかつ効率的にする反面、惰性を乗り越える必要もでてきます。無機的な組織は残念ながらその惰性に従いシステムが機能することはほとんどありません。

しかし、有機的な組織であるならばその惰性にも打ち勝つことが可能です。そのときにはじめてシステムを味方にすることがではないでしょうか。システムを味方にすることで組織に推進力が生まれ、組織はますます活性化する良い循環が創りだされ継続されていきます。

 

一緒に働く仲間たちへ

  1. お互いの人生価値を最大にするために

人はいかなる場合も自分自身の人生において最良の選択ができるようにするべきです。生きていくということは楽しいことばかりではなく時には困難な状況にも直面しそれが個人に大きな影響を与えることになります。それは思いがけない事故や病を得ることであったり、偶然的運命的な出会いであったりするのかもしれません。いずれにせよそれらがターニングポイントから新たな気づきを経て働き方や生き方の見直しに至るのでしょう。会社という組織が個人の選択肢を狭めるようなことはするべきではなく、そのような状況になったとき組織は彼・彼女をサポートしていくべきでしょう。個人は常に自由であり続けるべきです。自由である前提のもとで個人の世界観や価値観と有期経営の世界観や価値観が一致したときこそ創造性が最高に発揮できるのではないでしょうか。一人の人間、一人の大人として向かい合いお互いに人生価値を最大にするために貢献していく、そんな組織でありたいと考えています。

  1. 率直な意見交換が行える環境であり続けること

組織が成長するにつれ新しい仲間も加わることもあります。それに伴い考え方の違いや捉え方の違いなど様々な相違(違和感)を覚えることになります。自分の考えに固執し他者の意見に耳を傾けない組織になってはいけません。有機経営の名前通り私たちの職場は常に活力に溢れ創造性を発揮できる状態でなければなりません。そのエンジンとなりえるのが活発な意見交換だと思います。遠慮なく気後れすることなく自然体で個人が感じたこと考えていることを素直にありのままの言葉で仲間に伝えることこそ大きな価値をもたらします(それは愛情ということばに置き換えられるかもしれません)。

  1. フェアであること

どのような状況に直面してもフェアネスを保つことができるか。一見当たり前に思えることですが、これを実現するためには弛まぬ努力が必要であり、そのためには一日一日を大切に生きることです。一日一日を大切にしてきたか?そう自問し続けることで、それぞれが受け持つ役割を誠実に全うするというプロフェッショナルな意識や行動、仲間たちを想う気持ちなどに現れてくるのではないでしょうか。上司(又は経営トップ)だから新人だからということがフェアネスを保たなくてよい理由にはなりません。

 

社会の皆さまへ

私たちは常に公明正大あり続け、有機経営として培ってきた経験、技術、課題解決のためのメソッドやアプローチを社会の皆さまへ直接的又は間接的に伝えていくことでこの世界がより生命力に富み持続可能でかつ社会的機能を向上・充実させることに寄与していきます。